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カンジダは自然治癒することはないので必ず治療してください

2019年08月24日
カプセルが乗っているスプーンと葉

カンジダ症は自然治癒するとの見解も主張されていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
風邪などと同じように免疫力で自然回復するようであれば、特段の治療も必要でなくなるので問題にもならないといえます。
この問題を検討するには、カンジダ菌の常在菌としての特性と、カンジダ症の病態を踏まえて判断する必要があります。

そもそも膣内部やその周辺の粘膜では、健常時にはデーデルライン乳酸菌という乳酸菌が活性を呈し弱酸性に維持されています。
乳酸菌の存在によって病原性微生物や日和見菌などの増殖が抑制されて、カンジダ症などが発症することがないメカニズムが機能しています。
つまり乳酸菌の自浄作用で病原性微生物の繁殖を抑えているわけです。
ところが何かしらのきっかけによって、膣内の細菌バランスが崩れてしまうことがあります。
細菌バランスに直接作用する状況としては、別の感染症の治療のために抗生物質や抗菌剤の投与を受けることが想定されます。
必要以上のビデの使用など、粘膜表面の細菌類を一掃するような刺激も細菌バランスを崩す一因になります。
またアレルギー疾患などでステロイドホルモンを長期連用することもリスク要因です。
ステロイドホルモンは炎症を抑える反面、免疫力を抑制する作用を持っているからです。

となると、膣の菌バランスが再生すれば自然治癒を期待できそうです。
しかし実際にはカンジダ症の自然治癒による自然回復を望むのは賢明とはいえません。
膣カンジダ症などは放置しておくと、感染部位が子宮内部や周辺の尿道を介して膀胱などの尿路に伸展し、その場合病状はより悪化することになります。
放置することで膀胱炎や尿道炎などの別の部位にも炎症が伸展し、より状態が悪化するリスクがあるのです。
それほど重症化しなくても、外陰部の炎症が酷くなり、おりものなどの分泌が増加するなど症状が慢性化してしまって治癒が難しくなる場合もあります。
カンジダ症は放置しておけば悪化のリスクが高くなるので、自然治癒を期待して時間を空費するのはほとんど意味がありません。
軽度の炎症のうちに治療に取り組み病状の悪化を防ぐ姿勢を忘れないことが大切です。
炎症状態が固定化されると、さらに他の種類の病原体の感染を招き寄せる可能性も指摘されています。
他の細菌やウイルスなどの複合感染はさらに悪化のリスクを高めることは確かです。
重症化を防ぐためにも、軽度のうちに治すためにも治療を受けることは必須と考えてください。